短剣の説明


「刀剣よりも剣身・刀身が短く、用法は刀剣とは変わらないものの、主に刺突に用いられる事を前提としている武器」


短剣の説明に入る前に、ダガーって投げるための武器じゃないよってことを言いたいわけで。(´_ゝ`)
たまに戦闘を見てると「懐からダガーを取り出して投げ付けた」ってのを見るからさ。まぁ、イメージ的な大きさってかなり小さいんだろうなぁ…と思ったり。
恐らく手の平に収まるサイズを想像してると思われ。

そんな訳でダガーの説明からどうぞー。

【ダガー】
ダガーとは短剣の総称で、西洋においては刀剣類の発展と共にその形状も多様になって行った。
ダガーの形状変化は、人類が武器として用いた10世紀以降の事で、敵の攻撃をかわすための工夫を除けば突き刺す事を目的としている。

同じ形状の物として、他に「リング・ダガー」と呼ばれるものがある。
これは紐を通す穴が握りの下につけてあり、そこから特性の鎖を通して鎧に繋いでおくための物。これは戦闘中にダガーを失う事がないように付けられたもので、それだけ戦闘が激しくなった時代を反映していると言えるだろう。
一般的にも、この輪に紐を通し懐から不用意に落とすのを防いでいたとか。

ダガーは中英語の時代(1050〜1450年)から現在にいたるまで、短剣の総称として使われているが、その語源はフランス語の「ダグ」に由来し、中世ラテン語の「ダグア」ラテン語の「ダカエネシス」にさかのぼる。「ダカ」とはダキアの事で、「エネシス」とは「〜人の」と言う意味があり、ダキア人の刀剣と言う意味である。

データ:長さ 30cm程度  重さ 0.2kg程度 
【マン・ゴ−シュ】
フランス語で「左手用短剣」の事で、剣と反対側に携帯するのが常。
硬い剣身を持ち、しばしば刀剣と構造的、装飾的に統一が取れている。長くて真っ直ぐなキヨン(鍔のこと)、あるいは柄から刀身に思いっきり歪曲したキヨンが、相手の剣を受けるために利用され、柄から垂直に突き出たサイド・リングは指を保護するように作られている。
マン・ゴーシュは独特の形状を持ったものが多く、親指でボタンを押すと刀身が3つに分かれるものや、刃根元部分で三又になっていて、それに相手の剣先を挟んで折るものもある。刃根元に見られる櫛の刃のようなギザギザには、皆そうした意図が込められている。

データ:長さ 30〜40cm  重さ 0.2〜0.4kg
【ククリ】
ネパールのグルカ族に伝わる固有のナイフ。
密林に分け入る際に、草木を薙ぎ払うのに用いるが、同時に殺傷性も高くその時にあまり筋力を必要としない。それは、刃の重みが刃先に来るように計算されているためである。

ネパールの社会においてククリは大変尊重されており、その材質や装飾で所有者の繁栄が窺われるほど。形状はギリシア起源と言われ、片刃で湾曲し、鍔元に小さな窪み。この窪みは呪(まじな)いのようなものであり、刃の威力を「増す」と考えられている。柄は硬い木か象牙で出来ていて、ただ真っ直ぐで鍔が無いこともある。


データ:長さ 45〜50cm  重さ 0.6kg
【クリス】
マレー民族に伝わる固有の短剣で、マレー語でそのまま「短剣」を意味する。

伝承によると、クリスはジャワ起源で14世紀のジャンゴロ王イナクトパーリの発明によるものと言われているが、遅くともヒンドゥー諸王朝の発展した8世紀には存在が認められている。
クリスには、その1本1本が独自の意味を持つと見なされ個性があると言う。

それは、マレー民族の神話や秘儀、神秘主義と関わりがあり、身を守り邪悪を避ける力があるものと信じられているから。
世界中で最も洗練された武器の1つとされ、長い歴史のうちに練り上げられ、構造・装飾ともに複雑な特徴を持ち、神秘的な象徴が込められている武器。


データ:長さ 40〜60cm  重さ 0.5〜0.7kg
【ジャンビーヤ】
この武器の用途は様々で、戦闘のためだけではなく、宗教的な儀式にも使用されていた。
アラビアを起源とし、17〜18世紀頃トルコからペルシア、インドまで広く使用され、アラビア半島ではジャンビーヤを所有している事が自由人としての誇りであった。それにより、この武器を没収されると言う事は名誉剥奪の系に相当され、処されたとの事。

アラビアのロレンスがアラブ民族に受けいられた時、彼はジャンビーヤを与えられたと言う。これはアラブの民が彼を仲間と認めたと言う意味で、とても名誉な事だったのである。柄は動物の角を用いる事が多く、キリンの角が好まれた。理由は単純で、キリンの角の黄色が似合うと思われたから。


データ:長さ 20〜30cm  重さ 0.2〜0.3kg
【ダーク】
イギリスのスコットランドに居住するハイランダー達が用いた短剣。
彼らはダークを一生身につけて離さない物とし、日常一般用としての利用のほかに、とっさの時には武器とした。

刀身の背の上の部分には、装飾的な刻み目が付いている事があり、ノコギリのような効力を持つ。柄は革や葦の根、象牙などで作られ、ケルト的な紋様が施される。柄頭は丸く平らで、錆びを防ぐために黄銅で覆うと言う事もあった。

18世紀の終わり頃には、禁止されていたハイランダーの伝統的な衣装が復活したため、装飾なども豪華なものとなり、柄頭は銀だけではなく金も使うようになった。


データ:長さ 15〜25cm  重さ 0.25〜0.4kg
【バゼラード】
13〜15世紀にヨーロッパ各地で用いられた短剣。
ショート・ソードの一種としても知られており、刀剣の一種とも考えられている。ヨーロッパで広く用いられたために、場所によって形状が若干異なり、大きく3種類に分けることができる。

最も一般的でヨーロッパ諸島で使われたのは、鍔が切先に向かって歪曲しているものと、鍔が切先、柄頭がその逆に、お互い反発して歪曲しているもの。
しかし、イタリアのバゼラードは鍔と柄頭が真っ直ぐで並行になっており、他の国々とは違う独特の形状をしている。このイタリア製が、カテゴリーとしては刀剣の一種と考えられる。

データ:長さ 30〜50cm  重さ 0.4〜0.6kg

キドニー↑




ミセリコルデ↑
「キドニー・ダガー」(説明:へっぽこフォルン)
ファジーんところで説明が省かれてるキドニーダガーとミゼリコルデなんだけどね。

あれ、実は使用法がアレ(彼女自身の説明参照)だけじゃないんだ。
中世の中ほどまでは、格闘技術なんかは野蛮で無駄なものとして見なされていたんだけど、鉄の鋳造技術、加工技術が発達して、強力な守備力を持った板金鎧が登場してから、その認識が、徐々にだけど変わっていったんだ。
硬い鎧の相手を倒すには、どうしてもこちらも重装備で望まないといけない。
けど、それだと軽装の相手を倒すことができない。
戦場では役割分担が大事ではあるけど、いつもいつもそれができるものではない。
ならば、軽装で重装備を倒すにはどうすれば良いか。
そんなことが考えられた結果、格闘技の重要性が見直されたんだ。

格闘技とは言っても、所詮人の身人の力。
殴ったところで、鎧を貫けるわけじゃない。
だから、投げることと押さえ込むことが重視されたんだ。
ちなみに締め技は軽視されたね。
何しろ、重装備の相手の首を締めたって、喉元まで被う強靭なクロスヘルムに阻まれるから。

で、とにかく。
投げ技はそれだけでも兜で頭を打って死亡、ということがあるけど、押さえ込む方はそうもいかない。いつまでもそうしていたってラチがあかない。そこで使われたのが、キドニーダガー。
つまり、喉元なんかを、鎧の隙間から狙って突き刺すんだ。
そのために、硬く、かつ薄くて鋭いナイフやダガーが作られていった、というワケ。
フルプレートとクロスヘルムを装着していると、首を左右に動かすことができなくなるらしいんだ。
だから、押さえ込んで四肢の自由を奪えば、それはもう瀕死の味方にトドメを刺す時と同じ要領で使える、ということ。

以上、キドニーダガーに隠された真実、でしたー。(笑)
【スティレット】
剣芯が細く鋭い、錐状になった短剣の事を指す。
この剣身は横に切断すると、切り口が三角形または四角形となる。スティレットの名称は、板に文字や形を書きつける道具である「ステュルス」から。

簡単に持ち運びが出来て、突き刺す事を目的に作られているため、都市の平和を脅かすものとして携帯を禁じられる事もあった。それにも関わらずスティレットが幅広く使われるようになったのは、体を防御するためにメイルやレザーが市民生活でも使われるようになったため。
この鋭く細い剣先ならば、新手の鎧に対して、極めて有効に突き刺す事が出来るのである。

データ:長さ 20〜30cm  重さ 0.1〜0.3kg
【ソード・ブレイカー】
火器の発達によって重い鎧が廃れ、剣によって攻撃防御を行うための技術が開花し始めた頃に登場した短剣。
剣を使って敵の攻撃を受け止め、さらには受け流して反撃すると言った事が考え出されるようになった時代に登場した。

この短剣は、扱いやすい軽量な細身の剣が主流になった事に応じて、攻撃を受け流すだけでなく、受け止め、積極的にその剣身を折ろうと言うもの。そのため剣身は複雑な形状をするようになり、全盛期には櫛のような形を手の込んだものも登場。それが今日のソード・ブレイカーとして知られているものである。


データ:長さ 25〜35cm  重さ 0.2〜0.3kg


気がつけばダラダラと長くなってる恐ろしさ。(アイター)
でもまぁ、長さとか見れば投擲(とうてき)用の武器じゃないってのは分かってもらえただろうなー、と。
投げるとかの描写なら、「ナイフ」の方が適当だろうね。

あと、個人的に好きな短剣に
「メイル・ブレイカー」があるかな。響きが好き。
「メイル&ソード・ブレイカー」が、実は短剣だった驚き。(・_・) (長剣じゃないのよ)
ちなみに「キドニー・ダガー」「ミセリコルデ」は、フォルンが説明してくれている通り。意味は「キドニー(親切な)」「ミセリコルデ(慈悲の短剣)」。

これにて短剣の説明は終わり。