本来であれば、ここで20世紀の総括があるのでしょう。
と言っても、その半分も経験していないのですから、それほどたくさんの
ニュースがあるわけではありません。それでも・・・・・
極めて私的な20世紀10大ニュースを一つご披露いたしましょう。
1.見えているものが確かでなくなった世紀
1905年 アインシュタインによる特殊相対性理論。
その始まりは、物質の確かさを壊しながら1927年に。
May be, or not may be.
2.どんなに考えても無駄よ、と言われてしまった世紀
1931年 クルト・ゲーデルによる不完全性定理。人間の計算的合理の限界。
1935年のEPR実験でことの道理がすんなりといかないことが発見される。
一本取っても優勝しないかも知れない。飲んでも酔っぱらわないかも知れない。
「長谷川恵一は嘘つきだ」は真か偽か?
3.逃れられないよ!ということが分かってしまった世紀。
1906-11 ソシュールの言語の拘束。言葉が不自由。言えないことは言えない。
今から考えると、同じことを、学校では「存在拘束」だの「イデオロギー」だの
パラダイムによる理論負荷性だのといういろいろの言葉で教えられた。
1945年 原爆投下。
ちょっと不良になる。
4.ディズニーランド帝国主義の世紀。
1953年 恵一生まれる。関係ないけどスターリンが死んだ。
テレビ放送が始まる。以降、すべての生活を拘束する。
少なくとも一人は白痴化して、だいぶ怠惰になる。
5.一人じゃないって!
1960年 ひろみ生まれる。あ、歳バレた。
そして、この年、地球外知的生命体の存在確率を示すドレイクの方程式発表。
1961年 ガガーリン「地球は青かった。」
1969年 眠い目をこすりながら、ただ訳の分からない同時通訳の声を聴いていたアポロ11号月面着陸。
6.違うことが素晴らしい、ということがやっと少し分かった世紀。
1914年 クレーのチュニジア旅行。
1947年 夜と霧。
1950年 チューリング・テスト。そして10年後のELIZA。
1960年 キング牧師暗殺。
1962年 野生の思考。価値を計るルールが大切。
1964年 架空の「トンキン湾事件」で米合衆国の泥沼。
1967年 武満徹 ノヴェンバー・ステップス
1967年 マルケス「百年の孤独」。ノーベル賞は1982年。
1976年 矢野顕子「ジャパニーズ・ガール」
1991年 南アフリカ、アパルトヘイト終結。
7.終わりはどうなるか、暑くなるの?寒くなるのが分からなかった世紀。
1971年 ブラックホール発見。
もっともドクトル・マンボウによって30年も前に白鳥座Aはラジオ星だと
その正体を喝破されていたのだが・・・・。
で、結論はカミオカンデの実験待ちなのです。
京都会議の後の踊る会議の間に、何と0.6度の気温上昇だそうです。
8.日本のサーロイン・ステーキ症候群。
1962年 笠信太郎「花見酒の経済」。その実証編が・・・・
1979年 ジャパン・アズ・ナンバーワン
1989年ー バブル絶頂と崩壊。
1990年 ペルーにフジモリ大統領出現。そして2000年退陣。
そういえば、バブルの真っ最中に、鰯のフランス料理を出した
赤坂のボン・アトレが店じまいしました。残念。
右は、朝日新聞の漫画です。ほんとにその通り!
9.心が豊かになった世紀。
1960年 日比谷でチャップリンの独裁者を見ました。字幕が読めず
内容は分からないまま、飛行機が逆さまに飛んだり、床屋のリズムが
楽しかったことを覚えています。もう一つ、終了後の外で見たデモの
延々として終わらない隊列も印象的です。
1975年 忘れもしないBBC交響楽団がNHKホールで火の鳥の
全曲を演奏しました。組曲しか知らない僕は、どこで終わるのか、
そればかり心配していました。P.ブレーズはその頃から禿げてました。
10.こころの行く末が心配になった世紀末。
1985年 テレクラ出現は、宮台信司「まぼろしの郊外」。
もっとも、こちらも70年代には近代映協の映画を文芸座で見たせいで
だいぶ不良になってはいましたが・・・・・
1971年 南沙織の17歳。2000年の17歳。
それでも社会のホメオスタシスに信頼を置こうじゃありませんか。
年末、ビートルズのナンバー1を買いました。最後の4曲・・・・
Something/Come together/Let it be そして・・・
The long and winding road・・・・・・
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