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薬の魔物と物語の婚約者
継続理由150話と151話の間の5日間の物語
1. おとぎ話の森に迷い込みました
ディノとネアの出会い
ネア記憶がない
2 2. 領主館に招かれました
この森に国の歌乞いとなる迷い子が現れるという予言がなされていたらしく、森の入り口まで迎えに来ていた
森を出る前に、ディノから、仮の歌乞い契約をしようという提案があった
ひとまず今夜はリーベンエルクに滞在
3 3. 物語の本編ですらありませんでした
美しい魔物曰く、ここは一冊の魔術書の中の世界
ネアは実際にその本を見た訳ではない
物語を終えてしまわなければ、私達はここから出られない
ネアは迷い子としてディノに出会い、歌乞いの契約をする
エーダリアとの出会いを経て、依頼された仕事の中で悪いものと戦って勝利すれば、そこでネア達が得るという財宝が、本編での主人公に絡んでくる
4 4. どうしても薬の魔物です
ディノと仮契約
ディノと話し合いまして、この国が歌乞いを急ぎ求めた理由となる問題を、共に解決するまでを一区切りとし、一時的な契約とすることを希望します
ディノは、薬の魔物
5 5. 上品でいいと思います
可動域、抵抗値、寿命の観測
魔術的な触りによって、顔と名前を違う人物のものに置き換えられてしまった
「ディノは、侯爵や公爵の魔物さんだったりしますか?」
「どちらでもないよ」
6 6. それは婚約と言うそうです
受け取った指輪は左手の人差し指に付け替え
昨日のディノの、髪の毛を三つ編みにしていたのは、どんな人なのだろう?
この指輪は、安全上の理由でくれた
婚約ではない
7 7. 迷いの道の先には魔物がいます
ネアは、硝子戸を開けて庭に出てみる事にした
アが立っていた筈のリーエンベルクの庭が、いつの間にか見知らぬ小道になっていてアルテアに会う
歌ったら滅びた
アルテアを持って来てしまった
8 8. さすがの展開の早さです
ネアレインカルに似ている
レインカルは、小さいが獰猛で悪辣な、目つきの悪い太った灰色熊だな。一度暴れると手がつけられない
アルテアの爪先を踏もうとするだなんて。まだ私の事は踏まないのに
グリムドールの鎖は、既にアルテアの所有となっている
9 9. ウィームを散策します
ネアがすっかり気に入ってしまったものが、他の誰かの持ち物なのかもしれない
隙間風の精霊 タオル
10 10. 飾り木の下で思います
リノアールで飾り木をみる
ディノに魔術金庫(ブレスレット)をもらう
収納したい品物を当てるだけでいいんだよ。内側にある空間は、小さな一部屋になっていて、荷物を押し当てると、どの辺りに置きたいのか映像が浮かぶ
11 11. 綺麗な妖精に出会いました
ディノは朝からどこかに出かけていった
ネアは、リーエンベルクの廊下を歩いていたところで、世にも美しい一人の妖精に出会った ヒルド
音痴だった
12 12. 良くないものが現れたようです
ネアが物語のあわいに落とされて、四日目
歌乞いと契約の魔物としての、一般的な仕事をする
祟りものが現れるぞという予測の段階
リーエンベルクの裏手にある禁足地の森に得体の知れない魔術証跡が発見された
13 13. その問いかけに答えます
ネアを引き留めようと、金貨色の瞳の女性が手を伸ばした
14 14. 鳥籠の中は初めてです
明らかに人間ではない、純白の軍服姿の男性が立っているウイリアム
迷い子らしく足元が危うい君が、万が一にでもこちらに迷い込んだ際には、保護して欲しいと言われていた
シルハーンは王 公爵位は三席まで
終焉の系譜の禁則事項に触れるものがある。今回はこの国がその対象で、その場合は、……………そうだな、粛清する
15 15. 随分早い再会です
ウィリアムがネアを連れて来てくれたのは、この小さな国の高台にあるお城
ウィリアムとアルテアが激しい打ち合い
16 16. 魔物に命を狙われました
隣の部屋の扉まで辿り着く
ネアはまず、教本にあった聖歌のようなものをしっかりと歌った
ネアが選んだのは、滅びゆく国とその最期を歌った鮮烈なもの
ウイリアム、アルテアが現れた時よりも百倍は怖い
ハスファーレンの壺は、持ち主の命令に応じて、人を喰らう壺
ハスファーレンの壺が主人を選ぶのは百年ぶり
歌乞いが、歌で魔物を捕らえた
17 17. パイに罪はありません
ウィリアムはにっこり微笑んだまま、唐突にアルテアを持っていた剣でばっさりやってしまっていた
黄菊の魔物
魔術道具ではなく美味しいご飯で構わぬ
ネアの歌声でくしゃっとやられたアルテアが食事の用意をしてくれた
お前のその立ち方と、シルハーンとの関係が符合しない。何か隠している
18 18. それは物語だからです
リーエンベルクの前に祟りものを呼んだのはアルテア
ディノが、迎えに来てくれた
もしもの時、君に呼ばれても行けない場所など論外
るで本当の歌乞いにでもするかのように、ディノは腕の中のネアに頬を擦り寄せた
財宝はパイ
アルテア エーダリアは、自らの意思ではなく、この物語に呼び込まれた
エーダリアには念の為に守護をかけてある
19 19物語の夜とあわいの障り
ディノ視点
私が内側から身勝手な物語は書き換えてしまった
作家が望んだのは、契約の魔物だけではなかったみたいだね。ウィームで評価され、為政者達から求められる事も含めて望んだようだ
エーダリアに渡せば、この物語は終わってしまう
君には、まだ見せてあげたいものがあったから、せめて今日くらいはゆっくり過ごして欲しかった
20 20. 最後の日を過ごします
君と街を歩くのはとても楽しい
君が、私の知らないものを沢山見付けてくれるから
リーエンベルクまで歩いて帰る
21
22 22物語の始まりに向けて終わります
オアシスを彩る不思議な林檎の森で目が覚める
ここはかつて崩壊した林檎の魔物の墓標のように、新代の林檎の魔物が派生した今でも、見事な林檎のオアシスが残っている
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